2026/04/09 11:33

Taenaka no nunoをつくる現場では、
織機や設備の「調子が悪い」を、
そのままにはしません。

機械も、自分たちで直します。

もちろん、すべてを簡単に
直せるわけではありません。

けれど、糸の張り、回転の癖、
音の違和感、微妙なズレ。

そういう小さな変化に気づけるのは、
毎日機械と向き合っている私たちだからこそ。

織物の品質は、
機械が動けば勝手に整うものではありません。

ほんの少しの調整で、
パイルの立ち上がりが変わり、
艶が変わり、触り心地が変わる。
だから、直すという行為は
「止まったものを動かす」
だけではなく、
布の表情を守るための仕事でもあります。

部品を替える。
油を差す。
音を聞く。
目で追う。
手で確かめる。

その積み重ねが、いつもの織りを、
いつもの品質に戻してくれる。

機械に頼りながら、
最後は人が整える。

ものづくりは、そうやって続いていきます。

「この布が好き」と
言ってもらえる理由の一つは、
こうした“見えない時間”の中にあります。

止まらずに、諦めずに、
今日も布を織るために。
私たちは、機械と一緒に、ものづくりをしています。